例えば予備知識なくテレビなどの「増えるぼけをどうする」といったキャンペーンを見ると、だれもぼけるのだと思いやすい。だが、実際の痴呆は65歳以上の5%に過ぎず、大多数は病的なぼけと一生無縁で終わるのに、多くはとりわけ悲惨な例が取り上げられる。
老人の急増で、痴呆老人の実数は増えたが、痴呆の率は顕著に減少している。この率の減少は脳血管性痴呆の減少(成人病管理体制の強化により脳卒中の発症が低下したことにより脳血管性痴呆が減少してきたから)によると東京都老人総合研究所の渡辺修一郎医師が指摘する。
「物忘れ」から悲惨な痴呆に進行すると心配する人が多いが、物忘れと悲惨な痴呆は別物です。また、物忘れはある年齢までは進んでも、その後は普通はそう進まない。
痴呆の率は各地とも減少傾向というのは、私にとっても意外でした。やはりアルツハイマー病はある一定以上の年齢になると、発症し難くなるという意見は正しいのかも知れませんね。