医療を支えるわずかな望み!

 

 アリセプト著効例は自験例では、3%(65例中の2例)!

 でも、高齢だからとか、アルツハイマー病だから、とあきらめずに、挑戦していきたい!


津市  笠間 睦(医師 四十二歳)

 本紙くらし面の「ある内科医の手紙を読んで」(4月19日)に掲載された、「成功率1%は犠牲でなく希望」を興味深く読みました。

 先日、東京でアルツハイマー型痴呆研究会(第二回学術シンポジウム)が開催されました。そこでは、現在、国内では唯一のアルツハイマー型痴呆治療剤である塩酸ドネペジル(商品名:アリセプト)の効果に関する議論も行われました。

 塩酸ドネペジルは、製薬メーカーは20%の有効率と発表しておりますが、須貝佑一先生が本紙論壇(平成11年11月24日)で指摘しているように、過剰期待は禁物です。しかし今回、前述の研究会で全国各地の医師から、著効例の報告がなされました。

 私も高齢者で2例の著効例があったことを報告しました。65例中の2例ですから、わずか3%に過ぎません。しかし、ご家族は「見違えるようによくなった」と大変喜んでいます。

 今でもアルツハイマー病は不治の病ですが、私自身もこの3%にものすごく支えられております。医療経済的な面からの検討も必要ではありますが、高齢だからとか、アルツハイマー病だから、とあきらめずに、挑戦していきたいと思います。 

(平成13年5月3日 朝日新聞名古屋本社版「声」)

 

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