アルツハイマー病早期発見 

 

 磁気画像診断に新技術(FSB)!


 脳に蓄積しアルツハイマー病を引き起こすアミロイドという物質に結合する化合物を理化学研究所脳科学総合研究センター(埼玉県和光市)と同仁化学研究所(熊本県益城町)のチームが開発、13日付の米科学誌ネイチャーニューロサイエンス電子版に発表した。

 化合物が結合したアミロイドは磁気共鳴画像装置(MRI)で簡単に識別できるため、現在の技術では難しい発症前の診断が可能になるという。

 開発したのはアミロイドに結合しやすいスチリルベンゼンに、MRIで検知しやすいフッ素を結合させた化合物で、FSBと名付けた。

 アミロイドはタンパク質の構造が壊れ、凝集した繊維状物質。アミロイドが脳に蓄積するマウスを遺伝子操作で作り、微量のFSBを静脈注射すると、脳内でアミロイドが集まった部分をMRI画像上で識別できることが分かった。

 アミロイドがたまると、大脳に染みのような老人斑ができる。アルツハイマー病の症状が出るのは老人斑が脳の断面画像の10-30%になった段階。マウスでは老人斑が2%程度を占めた段階で、MRIで検知できた。

 理研の西道隆臣(さいどう・たかおみ)チームリーダーは「早期に蓄積が分かれば神経細胞が損傷する前に、開発が進んでいる薬でアミロイドを減らすことが期待できる。患者数を10分の1にできるのではないか」と話している。 

(平成17年3月14日、共同通信社)

 

私の感想

 素晴らしい成果ですね。今まで「客観的な検査」が確立されていなかったアルツハイマー病の早期診断に、大きな変革が訪れそうですね。

 

ご意見はこちらまで

ホームへ戻る