アルツハイマー病・早期診断へ新物質開発

 

 原因物質と結合を確認!


 アルツハイマー病の早期画像診断につながる物質を、ベンチャー企業のビーエフ研究所(大阪府吹田市)が開発した。まだ実験室レベルだが、マウスでは効果を確認したという。アルツハイマー病の診断にはCTなどの画像が使われるが、記憶障害など患者の症状で判断するのが主体で、早期診断は難しい。同研究所の手法が実用化されると症状が出る前の診断も可能になりそうだ。

 アルツハイマー病では脳にベータアミロイドというたんぱく質がたまって老人斑と呼ばれるものができる。痴呆症状が出る前から現れ始め、発病や病状の進行に影響するとみられている。

 同研究所は、このベータアミロイドにくっつく物質を開発すれば早期診断できると考え、化合物を探したり、つくったりするなどして研究。

 2600以上を調べ、ベンゼン環構造を持った数種の化合物が脳に入って結合することを見つけた。

 遺伝子操作で脳にベータアミロイドがたまるようにしたマウスに注射したところ、たまった部分にだけ結合した。

(平成16年1月23日 朝日新聞・総合)

 

私の感想

 脳ドック、痴ほうドック、もの忘れ外来などの普及もあり、この記事を読んで「あれっ、アルツハイマー病ってまだ早期診断できないの?!」と意外に感じられた方もいるのではないでしょうか。

 しかし実際には、アルツハイマー病は早期診断は困難な疾患なのです。

 特に、アルツハイマー病の前段階とされているMCI(軽症認知障害)の段階では、PETなどの最新診断手段を使って脳代謝を調べても正確に判断する(=初期のアルツハイマー病なのかMCIなのかの鑑別)ことはまだまだ無理というのが現状なのです。

 そこで期待されているのが今回の検査方法なのです。もしこの「超」早期診断が可能になれば、発症予測される方に対してワクチン療法(=現状では猿での実験段階ですが)を行いアルツハイマー病の発症を阻止するという夢のような診断・治療が実現することになるのです。 

 

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