アルツハイマー病に新薬

 

 安全性と有効性の確認へ臨床試験を申請!

 γセクレターゼとβセクレターゼ!


〔米フロリダ州オーランド〕メルク研究所(カリフォルニア州サンディエゴ)のFrank Hefti博士は,「これまでの動物実験で示されてきた成績と同様の安全性および有効性が臨床的にも認められれば,今後数年以内に新しいアルソハイマー病(AD)治療薬が市場に出回るようになると予測している」と米国神経科学会(SfN)の年次集会で発表した。

 

セクレターゼの阻害がかぎ

 Hefti博士は「ADの発生および進行には,アミロイド前駆体蛋白質からγセクレターゼとβセクレターゼにより切断されて生じた,βアミロイド(Aβ)というペプチドが重要な役割を果たしていることが,現在では広く認められている」と指摘。「多数の企業が,γセクレターゼおよびβセクレターゼを選択的に阻害する薬剤開発に多大の努力を払っており,既に動物モデルでこれらの酵素の阻害が可能となっている。現在,安全性試験が行われている」と付け加えた。

 さらに,同博士は「この新薬は,臨床試験で安全性と有効性が認められれば,数年以内に市販されるようになるだろう」と予測した。

 一方,この問題に対する異なるアプローチとして,メイヨー・クリニック(フロリダ州ジャクソンビル)のTodd Golde博士は,Aβペプチドの産生量を変化させるための非ステロイド抗炎症薬(NSAID)の利用についてのこれまでの結果を報告した。

 同博士は「これまでに,NSAIDはアミノ酸残基数が42個の長いAβ蛋白質の産生量を低下させることにより,こうした働きをすることがわかっていた。これは通常産生されるAβ分画だが,豊富に存在するアミノ酸残基が40個のものに比べて,病原性が高いと考えられている」と述べた。

(平成15年1月16日号 Medical Tribune)

 

私の感想 

 セクレターゼの話題は今、アルツハイマー病において最も注目されている分野の一つです。今後の臨床試験の結果を待ちたいと思います。

 

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