原因遺伝子働き解明!
共同研究チームは「プレセニリン1」と呼ばれる遺伝子の機能を明らかにした。一九九五年に米トロント大などが、アルツハイマー病の患者が多い家系からこの遺伝子を発見。アルツハイマー病を発症した全患者の約五%は、この遺伝子の異常が原因になっているとみられている。これまで遺伝子が病気を起こす仕組みはわからなかった。
共同チームは細胞が自ら死滅するのを促す遺伝子がアルツハイマー病と関連していることに着目。細胞死と関係する「Jun」と呼ばれる遺伝子の働きとプレセニリン1の関係を調べた。その結果、プレセニリン1に異常がある患者の神経細胞ではJunが過剰に増えて細胞死を起こすことがわかった。
アルツハイマー病は現在、有効な治療法がほとんどない。東大医学部の岡沢均助手(神経内科)は「根治は難しいが、症状を緩和する方法の手掛かりになるかもしれない」と期待する。Junをうまく抑える薬が開発できれば、この病気の治療に役立ちそうだ。
「プレセニリン1に異常がある患者の神経細胞ではJunが過剰に増えて細胞死を起こす」という家族性アルツハイマー病の発症機序が解明されたことは大変大きなことですね。
今後の新薬登場に期待が寄せられます。