二年以上飲み続けると、発病率は80%も激減!
ドイツで大規模臨床試験!
頭痛などの痛み止めに使われるイブプロフェンなどの非ステロイド系抗炎症剤(NSAIDS)も毎日服用すると、アルツハイマー病の発病率が最大で80%も減少することがドイツの大規模臨床試験で判明した。詳細は二十二日付の米医学誌「ニューイングランド・ジャーナル・オブ・メディシン」に発表される。以前から、リウマチなどで毎日NSAIDSを服用しなければならない人はアルツハイマー病の発病率が低く、その関連が指摘されていた。アルツハイマー病が予防できる可能性を示す成果で、世界的に注目を集めそうだ。
ドイツのエラスムス医療センターなどの研究チームが、五十五歳以上のドイツ人約7千人のボランティアたちに薬を服用してもらい、平均七年間追跡調査したもの。その結果、NSAIDSを一か月以下飲み続けた人(二千一人)は、飲んでいない人(二千五百五十三人)に比べ5%、1か月以上二年未満の人(二千二百人)は17%と、わずかしかアルツハイマー病の発病率は減らなかった。ところが、二年以上飲み続けた二百三十三人の場合、発病率は80%も激減することが分かった。
ただし、NSAIDSを長期間服用すると胃腸から出血を起こすなどの副作用が出るため、研究チームでは、「現段階で、一般の人が安易に抗炎症剤を飲むのはかえって危険」と警告している。
私の感想
NSAIDSのアルツハイマー病への効果は、ごく最近も否定的な論文が複数発表されていたのですが(セミナー:アルツハイマー病とくすり)、それを根底から覆す論文が、最高権威の医学誌に掲載されるとなると、かなりの大きな注目を集めそうですね。
しかも、「二年以上飲み続けると、発病率は80%も激減」という異常に高い予防効果には驚きを隠せません。二年未満では効果が乏しかったというのが、この論文での新しい着目点ですね。
問題は、ごく初期の段階で内服を開始したときに、発症阻止効果を期待できるのかどうかでしょうね。そうであれば、早期診断がますます重要となってきます。