先日、若年性アルツハイマー病の初診の患者さんがみえました。発症は1年ほど前とのこと。しかし、近所の目を気にして受診しなかったようです。
症状は進行しており、火の元の管理が心配で少しでも改善すればと願い、デイケアなども希望されての受診でした。
アルツハイマー病の患者さんを支える医療制度に、通院医療費公費負担制度、精神障害者保健福祉手帳などがあります。精神障害者保健福祉手帳申請のための診断書は、初診日から6ヶ月以上経過して初めて記載できます。
その患者さんの場合、発症日から起算すると1年ほど経過しているのですが、初診日から起算すると、まだ6ヶ月を経過しておらず、福祉手帳の申請は断念せざるを得ませんでした。
こういった公的医療制度を速やかに利用していただくためにも、発症後早期の受診が望まれます。
最近私の外来で、医学常識などについてのアンケート(四択回答)をしました。その問いの1つに、「アルツハイマー病の治療薬は国内に何種類ありますか?」というのがあります。「存在しない」という正解を選択された方は、三分の一以下でした。