「家族の会」愛知県支部!
愚痴を聞き心の負担を減らす!
痴ほう高齢者を介護する家族の電話相談に応じている「呆(ぼ)け老人をかかえる家族の会愛知県支部」が、一月から始めた「いかがですか?コール」が好評だ。相談電話を待つのでなく、会の側から会員家族へ定期的に電話をして話を聞く試み。先が見えない介護で、家族の悩み、葛藤(かっとう)はそのときどきでさまざま。悩みが大きくなる前に、精神面でサポートするのが狙いだ。
(遠藤 健司)
愛知県東海市にある同支部で、電話相談スタッフが痴ほうの高齢者をかかえ、介護に悩む家族からの電話にこたえていた。同支部では介護保険が始まる前年(一九九九年) 秋から、相談窓口を開設している(平日午前10時から午後4時 電話:0562-31-1911)。
相談電話がかからなくなった折をみて、スタッフが会員宅ヘダイヤルした。「家族の会ですが、最近、ご様子はいかがですか」と切り出すスタッフ。その後は、雑談を交えながら、しばらく介護家族の話に耳を傾けた。約三カ月に一回、希望する会員宅に電話をかけて話を聞く「いかがですか?コール」だ。
同支部では電話相談以外に交流会なども開くが「電話相談にしても交流会にしても、かけてもらったり、参加してもらわなければ、サポートできない」と同支部代表の尾之内直美さん。一度、相談を受けてその後のサポ−トが絶対必要と思っていても、受け身では「何もできない」もどかしさもあり、始めた。
「初めは変な勧誘電話と間違われたことも。し−かし、会からの電話と分かり、一気に(介護に関する)思いをぶちまける人もいる」と尾之内さん。「普段、家に閉じこもり気味なので、話す場をつくってもらえてうれしい」といった声も出ている。
「愚痴を吐き出すことが、介護家族の精神的負担を減らす一番の方法」と尾之内さん。しかし、聞いてもらえる場所は少ない。電話相談があることを知っても、敷居が高いのか、かけてくるときは、家族の精神的な疲労は限界に近いこともある。
「介護保険でサービス整備は進むが、精神面でのサポートはまだまだ。電話相談をより身近なものと感じてもらい、少しでも負担を和らげたい」と話す。
松本診療所・高齢者メンタルクリニック(大阪市)院長の松本一生さんは「医師や福祉職の専門家でなく、同じ立場の人から声をかけてもらえることで、家族は誰かが見守ってくれていると安心感を得られるはず。そして家族の持つ力を高める」と話す。しかし「電話を受けることがうれしい人と、状況によっては煩わしく感じる人もいることを注意する必要がある」と加えた。
(以下省略)
私の感想
敷居の高さを埋めるのに良い試みだと思います。でも、定期的な電話でさえ大変なご苦労だろうと想像いたします。是非とも長く続けて頂きたいと願っております。