サプリメントでは効果がなく,食事として摂らなければならない!
(冒頭省略)
4 アルツハイマー病の栄養学的問題点
ADと栄養との関連に関して,これまでに次の4点が明らかにされている(表1)。第1は野菜・果物の摂取によるADの予防で,これには抗酸化物や葉酸の摂取が関連している。第2は魚の摂取によるADの予防で,魚油に含まれるn−3系多価不蝕和脂肪酸(PUFA)が関連している。第3はエネルギー・糖代謝に関連するものであり,総カロリー摂取過剰,脂質・糖の摂取過剰,糖尿病,高インスリン血症との関連である。第4はサプリメントでは効果がなく,食事として摂らなければならないという点である。
AD患者の食事パターンは一律なものではなく,食行動異常も多岐にわたっている。図1はこれまで明らかにされている過剰の危険因子と,欠乏の危険因子とをまとめたものである。個別の患者をよく観察し,栄養学的な問題点がどこにあるかを明らかにして個別介入していくことが大切になる。
サプリメントが無効な理由として,一般にサプリメントの使用期間は短く,食品を摂取する期間の方がはるかに長いこと,並びに食品として摂る場合には吸収や生物活性がよいことが考えられる。極端に1つの要素だけを大量に積ることは他の因子の代謝を阻害することも推定され,かえって危険である可能性がある。
(以下省略)
(自治医科大学大宮医療センタ神経内科・植木 彰教授)
私の感想
朝田隆・筑波大教授は、『週3〜5回、1回20〜60分、音楽に合わせてステップを踏む簡単な有酸素運動を行った。また魚の脂質に含まれるDHA(ドコサヘキサエン酸)やEPA(エイコサペンタエン酸)などを含む栄養補助剤を毎日摂るとともに、30分以内の昼寝』と報告していますが、植木教授は、『サプリメントでは効果がなく,食事として摂らなければならない』との意見のようです。
この辺りの見解の違いがあると、患者さんにどう勧めて良いのか迷うことになりますね。更なる検証結果を待ちたいと思いますが結論は出ないかな・・。