京都薬科大など!
アルツハイマー病発症の原因物質アミロイドの生成にかかわる酵素に結合、アミロイドができるのを妨げる化合物を合成することに、京都薬科大の木曽良明教授(薬品化学)と木村徹助手、東京大、理化学研究所が成功した。従来症状を軽くする薬はあったが、この化合物は治療薬開発に役立つのではないかという。
木曽教授らは、βセクレターゼという酵素の遺伝子が欠損したマウスではアミロイドがほとんどできない点に着目。この酵素が機能する中心部分に結合し働かなくする化合物として、アミノ酸八個の化合物を設計し合成。脳細胞に入りやすいようアミノ酸を五個にしてコンパクト化した。
家族性アルツハイマー病遺伝子を発現させたマウスと普通のマウスで、脳の記憶に関係する海馬という部分にこの化合物を注射すると、いずれも三時間後には生成されるアミロイドが約四割減少し、副作用もなかったという。
私の感想
「APP(アミロイドβ前駆体蛋白)の大部分はAβの中央でαセクレターゼによって切断されAβ産生に至らないが、α切断を受けずに、β&γセクレターゼによって切断されるとAβが産生される」ということが分かっており、それを制御する意味でアルツハイマー病の根治療法の一つとしてワクチン療法と並び期待されてきた新しい治療法です。
ワクチン療法と同様、臨床試験の開始が待ち望まれますね。