血漿のAβ42/40・ratioの低値は、MCI・ADの発症が差し迫っていることを示している!
可溶性α-synuclein oligomerがパーキンソン病患者さんの血漿で増加している!
今年もアルツハイマー病研究会が、京王プラザホテルで開催され、私も出席してきました。
全ての演題を聴いたわけではないですが、印象に残った演題内容をご紹介します。
2−4:生化学・血液マーカーはどこまで進歩したのか・現状と課題を再考する(弘前大学 東海林幹夫先生)
※アルツハイマー病は死亡原因の第7位である。
※髄液P-tauのアルツハイマー病診断率 感度:81.3% 特異度:91.2%
※ワクチンの筋注療法は副作用のため中止された(詳細は、AN−1792に関する部分をお読み下さい)。しかも、臨床症状も改善せず、脳萎縮も進行したが、CSFtauは少し下がり、CSFAβ42は少し増えた(=改善した)ので、そのことは高く評価されている。
※血漿のAβ42/40・ratioの低い群では、認知機能の低下が速い! Aβ42は、MCIの時期から既に低下してきている。 血漿のAβ42/40・ratioの低値は、MCI・ADの発症が差し迫っていることを示している。
血清サンプルでは、血小板がどうも悪さをするようできちんとしたデータにならないので、血漿での評価が必要。
※可溶性α-synuclein oligomerがパーキンソン病患者さんの血漿で増加していることが最近とても注目されている。
2−5:脳アミロイドイメージング技術の開発状況と課題(放射線医学総合研究所 樋口真人先生)
※ワクチン療法によってミクログリアが活性化されると、Aβは減っても、神経原線維変化を加速させてしまうかも知れない。
私の感想:
可溶性α-synuclein oligomerの増加が、DLBでも確認されたならば、DLBとアルツハイマー病の鑑別も容易になってくる(採血で可能)と言うことにつながりそうですね。
今年も、午前中の「トータライザー」を使用した症例の診断などのコーナーは分科会ではなく1フロアーで開催され、700人程度の参加があったようです。
認知症における車の運転に関しては、「危険性」を判断する客観的な指標がないので、危険かどうかは医師の「主観」によるため、医師が「認知症はあっても車の運転に危険性はない」と判断すれば、運転に関する注意を喚起しなくても良いのが今の現状!と演者の先生はコメントされておりました(「ただし、運転が危険であると医師が判断したときは、それを説明してカルテに記載しておいて下さい」ともコメントされていました)。