アメリカ僻地医療の現状

 看護士診療士


 1968年米国では、内科医訓練生の不足を補うため補助医師制度を導入。これは高卒後3年の速成教育で養成し、僻地の治療に従事させるものである。但し未だ十数州では認可していない。原則として医師の監督下で医療に従事するのが建て前になっているが、必ずしも実行されていない。

 さらに1991年には米国看護学会の後ろ盾で、遂に看護士診療士(Nurse Practitioner)が誕生した。これは正看護婦終了後、1年以上の訓練を受けた後、試験に合格すれば資格を取得できる。大都市での開業はほとんどないが、僻地では医師の監督も受けないで、麻薬処方から小外科手術まで施行でき、米国医師会の反対にもかかわらず実施されている。

 正規医師の開業率は、都市地区では人口10万人に対して200人であるが、過疎地区では100人以下である。全米に無医地区は500以上も存在するため、僻地診療確保のためには仕方がないという。

 米国におけるこのようなパラメディカル(補助医師、看護士診療士など)と正規医師の葛藤は、政府が医療費削減政策推進のため代替医療を奨励し、保険支払いも一部認可し始めている折から、今後ますますエスカレートすると思う。

 (元ニューヨーク医大教授・広瀬輝夫)

 

(参考文献:平成9年4月26日、日本医事新報、p53〜55・米国便り)

 

私の感想

 日本にも部分的に導入し、医師を良い意味で刺激し、医療レベルの向上、医療の質の改善に貢献すれば・・・と思うが。

 日本の医療にはまだまだ競争原理が不足していると私は感じております。

 

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