第6回アルツハイマー病国際会議(オランダ・アムステルダム)で、Porsteinsson助教授(ロチェスター大学)は「行動障害は介護者を疲れさせる。また,患者を救急・長期療養施設に入院させるおもな原因の1つとなっている。家族は,夫や母親が忘れっぽくなったからといってナーシングホームに入れはしない。本人や他人にとって危険であるという理由で,あるいは,我慢できないほどの敵意や攻撃性を示すという理由で入院させるのだ。この種の薬剤(=てんかん治療薬)はこれらの症状を軽減させる」と述べた。
Porsteinsson助教授らはこれまでのいくつかの研究結果を検討してこの結論に達した。そのうちの2件の研究では,抗てんかん薬カルバマゼピンがアルツハイマー病患者の約4分の3に対して症状を改善したという。明らかにこの薬剤は脳に対してなんらかの鎮静作用を発揮したという。
Tariot部長(ロチェスター大学神経行動療法プログラム)は、脳細胞が死滅し,記憶と理解度が低下するにつれ,アルツハイマー病やその他の痴呆症の患者はしばしば攻撃的になり興奮する。痴呆症患者の90%がある時点で顕著な行動障害を示す」と述べた。
今回の報告は、本剤がアルツハイマー病の興奮症状を軽減させるのに非常に有効であったとする貴重な報告で、早速私も興奮症状で悩むアルツハイマー病患者さんに試用してみたいと思います。