アルツハイマー病治療薬の標的となる酵素の発見

 Aβはアミロイド前駆体タンパク質(APP)がβ-セクレターゼとγ-セクレターゼと呼ばれるプロテアーゼによって切断されてできる!

 β-セクレターゼの単離に成功!


 アルツハイマー病は,脳にβアミロイドタンパク質(Aβ)が蓄積されてアミロイド斑ができることから始まるとされている.Aβはアミロイド前駆体タンパク質(APP)がβ-セクレターゼとγ-セクレターゼと呼ばれるプロテアーゼによって切断されてできてくる.

 エイズの治療薬としてエイズウイルスのプロテアーゼ阻害薬が有効であることから推して,アルツハイマー病の場合も,そのプロテアーゼの働きを止める薬をつくればよいと,いくつものグループがβ-セクレターゼを単離することを目標としてきたが,いずれも不成功に終わっていた.そのような中で,米国のアムジェン社がついに成功した.

 成功の鍵はタンパク質を直接単離する代わりに,その遺伝子のクローニングを手がけたことにある.Aβの生成を促進する遺伝子を拾い出して,その生産物をBACEと名付けたが,これがまさにβ-セクレターゼそのものであった.BACEの抗体をつくり,それが細胞内でAPPが切断されてAβとなるゴルジ体とエンドソームだけに存在すること,細胞内にもともと存在するメッセンジャーRNAをアンチセンスオリゴヌクレオチドで阻害すると酵素活性が減少することまで確かめている.

 アルツハイマー病治療薬実現の可能性が非常に高くなってきた.  

(参考文献:2000年1月号 現代化学・化学かわらばん)

 

私の感想

 難解な文章でよく理解できませんが、アルツハイマー病の根治療法に向けての扉が開かれてきたというニュースのようです。

 アルツハイマー病は今でもまだ「不治の病」という認識でいますが、近い将来その認識は変えることができるのかもしれませんね。

 

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