アルツハイマー病・新診断法

 p97:採血で判定!


 協和メディックス(本社・東京、岡 徹夫社長)、カナダのシナプス・テクノロジー(本社・バンクーバー)との間で、シナプスが開発を進めているアルツハイマー病の診断薬について、日本での開発権を取得する契約を結んだ。同診断薬は、アルツハイマー病患者の脳内に多く存在するp97と呼ばれる蛋白を抗原抗体反応(ELISA)法で測定するもので、アルツハイマー病診断薬としては初めてのものとなる。同社では今後、シナプスと協カして開発を進めるが、現在アルツハイマー病診断の中心である問診と併用することで簡便で正確な診断が可能になり、今後の開発が注目されることになりそうだ。

 p97は、カナダのブリティッシュコロンビア大学のW・ジェフリー教授が96年にアルツハイマー病患者の脳内及び血清中に多く存在する二とを突き止め、「ネイチャーメディスン」(96年11月号)に発表して以来、同疾患との関連が注目されてきた。アルツハイマー病の発病と金属イオンとの関連性は多くの研究報告のなかで指摘されているが、p97も鉄と結合性の高い分子量97OOの蛋白質で、血液脳関門を通過することが確認されている。

 シナプスは、ブリティツシュコロンビア大学の構内にあるバイオベンチャー企業で、ジェフリー教授の研究を受けて診断薬の開発を進める一方で、アルツハイマー病を含めた脳疾患関連の治療剤やドラッグ・デリバリー技術の開発に取組んでいる。

 今回の契約は、協和メディックスが日本でのp97の開発・販売権を取得するもの。シナプスも北米でこれから本格的な開発に着手する計画で、日本での開発と同時進行するかたちになる。

 アルツハイマー病の診断は、現在、問診が中心。血液細胞を採取して遣伝子診断したり、脳脊髄液中の蛋白質を調べる診断法が研究されているがいずれもそのブロセスが複雑だ。p97は血清中にも存在することから、採血を通じてELISA法で定量化することが可能。開発が順調に進めば、簡便で正確な診断につながることになる。 

(参考文献:平成11年3月18日 化学工業日報)

 

私の感想

 恥ずかしながら私は、このp97情報は本日(1999.4.7)初めて目に致しました。

 順調に開発が進めば、2〜3年後には実用化されるそうです。期待したいと思いますが、問題は感度と特異度がどの程度なのかという点なのですが、それに関する情報は私は未だ入手しておりません。

 

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