漢方薬を含む4者併用療法がアルツハイマー病進行を抑制

 加味温胆湯が有効!?


 漢方薬と女性ホルモン,抗炎症薬,ビタミンEによる4者併用療法が,アルツハイマー病の進行を遅らせる可能性があることが,東北大老年科の荒井啓行氏らと北里研究所東洋医学総合研究所の共同研究でわかった。

 研究グループは,漢方薬の加味温胆湯(煎じ薬)1日2回と,エストロゲン(0.625〜1mg/日),抗炎症薬ロキソプロフェン(180mg),α-トコフェロール(ビタミンE,600〜1200mg)の4者を併用した治療群6人と,対照群32人を平均1年間経過観察し,認知機能の指標であるミニメンタルステート検査(MMSE)スコアの年変化を比較した。その結果,MMSEの年変化は,対照群で4.1ポイント低下したのに対し,治療群では0.4ポイントの低下にとどまり,治療群のアルツハイマー病の進行抑制効果が有意に高い(p<0.01)ことがわかった。

 加味温胆湯は,古くから不眠や神経症の治療に使われてきた漢方薬。有効成分を検索した結果,その構成生薬の遠志(おんじ)に,アルツハイマー病におけるコリン系機能消失を補う強いコリンアセチルトランスフェラーゼ活性化作用が認められたという。また,エストロゲンや抗炎症薬,ビタミンEにはそれぞれ,アルツハイマー病の進行を遅らせたり発症を予防する効果があるとする研究報告が既にある。 

(参考文献:平成11年8月号 日経メディカル P23)

 

私の感想

 「ロキソプロフェン」というのは商品名では、「ロキソニン」です。エストロゲン(0.625〜1mg/日)というのも標準的な使用量ですね。

 とにかく効果がある薬をまとめて使ってみようという検討のようですが、かなりの有効率ですね。加味温胆湯がそのなかでどの程度の比率を占めているのかは??ですが・・・。

 

ご意見はこちらまで

ホームへ戻る