アミロイドβ沈着を減少させる新薬
 
アルツハイマー病治療に新たな可能性 


〔ロンドン〕
 トゥルク大学(フィンランド・トゥルク)神経科のJuha O. Rinne教授らは,軽度〜中等度のアルツハイマー病(AD)患者を対象に実施した新規治験薬bapineuzumabの第II相試験で,神経画像処理技術11C-PiB PETスキャンを用いて脳内のアミロイドβ沈着を評価した。その結果,
bapineuzumabがプラセボに比べてアミロイドβ沈着量を約25%減少させたことが明らかになり,詳細をLancet Neurology(2010; 9: 363-372)に発表した。同教授らはまた,11C-PiB PETスキャンを使用したAD患者の脳内測定は,薬剤のアミロイドβ沈着防止効果を評価するうえでも有用だろうとしている。

(2010年4月29日Medical Tribune VOL.43 NO.17 p.02)
 

私の感想

 以前、以下のようなデータを報告しています。
 『海外では年末、薬の有効性を調べる4千人規模の最終治験(第3相)が始まった。結果が良ければ、米食品医薬品局(FDA)などへの承認申請へと進む。今回の新薬バピネオズマブにしても、完全には証明されていないアミロイド?原因説に立って開発された薬だから、劇的に効くという保証はない。バピネオズマブに過剰な期待は禁物だが、治験が3相に進んだのは心強い(平成20年3月10日付朝日新聞・科学)
 
 しかしその後(平成20年7月)発表された
第2相試験の結果では「ADの進行を抑えていない」と報告されていましたので、『bapineuzumabがプラセボに比べてアミロイドβ沈着量を約25%減少させた』というのは確かに朗報ですね。

 

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